2024/03/09

父が書いたプチ法名札が悲しすぎる




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もうすぐ3月11日、

東日本大震災から13年になります。

その一か月後に亡くなった父ですので

何年に亡くなったとか、

忘れることは絶対にないと思います。


心配ばかりかけて親孝行らしいことは

何一つできなかった自分が情けないし、

父はいつも裏切られた思いでいたと思います。


認知症が進行してグループホームに入居していた時のことは

短い期間でしたが

エキサイトブログにアップしてあります。

今でも削除されることなく

時々読み返すことができるのはありがたいことです。


このグループホームにいたときには、

近くに住んでいて車もある私が

施設からの呼び出しに対応するようになっていました。

 

財布が無くなったとか、

他の部屋に入って行ってしまうとかいろんなことで呼び出されました。

父が女性スタッフに手をあげたこともありました。

駆け付けたときに男性スタッフに押さえつけられていた父を、

なだめながら自室へ連れて行き

噛み合わないけどじっくり話を聞いたあと、

パジャマに着替えさせて

まるで子供を寝かしつけるようにベッドに寝かせてから

電気を消して帰ったこともありました。 


あの父を寝かしつけるなんて・

最後には ”気をつけて帰れよ・”と言ってくれる父でしたが、

この時もはっきりと言ってくれました。

 

この頃にはもう満足に会話はできませんでしたが

少しだけ親孝行ができたのかもしれないと思っています。

本人はどう感じていたかわかりませんが・

 

実家の仏壇に5歳で亡くなった孫の

小さな法名を書いた木の札が供えてあります。

明らかにプチ法名札です。


別居していたために父が代わりの何かを・と

作ったものと思われます。

プチ戒名札は父の筆字で書いてあったのですが、

その字もまた懐かしくいつも感激してしまいます。

孫を想って作ったこの小さな札ですが、

父の無念・悲しさを思い起こさせるものとなりました。

 

それにしても生前に見ることがなかったのが不思議です。

経台の引き出しにあったと兄は言いますが、

なぜ仏壇の表に出さずにずっとそんなところに・

父の意図がわかりません。





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最後までお読みいただきありがとうございました。




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